ピロリ菌検査PYLORI

ロリ菌検査

ピロリ菌
当院でピロリ菌の有無を調べることができます。
胃がん患者様のおおよそ90%以上がピロリ菌が原因とされています。陽性の場合には、治療薬にて除菌が可能です。

このような症状ありませんか?

  • 食欲がない
  • 胃もたれする
  • のどの違和感がある

ロリ菌とは

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)について

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、らせん状の細菌で、1982年に胃の粘膜に生息していることが発見された細菌です。
この細菌は、胃の表層粘膜に住み着き、慢性的な胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、そして胃がんなどの重大な病気のリスクを高めることが知られています。厚生労働省によると、日本では約3,500万人がピロリ菌に感染しており、これは国民の約四分の一に相当します。

感染経路は完全には解明されていませんが、主に「唾液などの経口感染」が考えられています。特に、子供の頃に感染しやすく、成人後は新たに感染することはほとんどありません。日本は先進国の中でも感染率が高く、これは衛生環境に対する意識や治療のアクセスに偏りがあるためと考えられています。

ピロリ菌による症状

ピロリ菌に感染しても、多くの人は自覚症状がなく、胃炎が進行していることに気づかないことが多いです。しかし、胃の健康状態が悪化すると、胃もたれや胸焼け、吐き気、空腹時の胃痛、食後の腹痛、食欲不振などの不快な症状が現れるようになります。

ピロリ菌の感染により、知らず知らずのうちに胃の防御力が弱まっていきます。そして、ストレスや不規則な食生活などの外部要因が加わることで、さまざまな胃腸疾患が引き起こされ、症状が徐々に悪化していくのです。
また、ピロリ菌の感染は食道に関連した症状も引き起こすことがあり、のどの違和感や声のかすれといった症状が出ることもあります。

ピロリ菌の胃がんリスク

ピロリ菌は一度感染すると長期間体内に残り、消化器系に影響を与えます。
主な病気としては、慢性胃炎、萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープ、機能性ディスペプシアなどがあります。

胃がんの原因の99%はピロリ菌に関連しているとされています。
75歳までにピロリ菌に感染した人の約8%が胃がんを発症するとされていますが、多くは75歳以降に発症するため、全体では約10%と推定されています。ピロリ菌感染により胃が慢性胃炎から萎縮性胃炎へ進行し、高塩分食や喫煙などの環境要因が複合的に関与して胃がんを発症すると考えられています。

古屋市委託ピロリ菌検査

名古屋市にお住いの方で対象となる方は無料でピロリ菌検査を受けることが出来ます。

ながしま内科で検査希望の方

事前予約は不要です。
受付にて名古屋市のピロリ菌検査を希望する旨をお伝えください。

対象者

 名古屋市内に居住地を有する20歳以上39歳以下の方(年度末時点の年齢)

注意事項

ただし、以下のいずれかに当てはまる方は対象外となります。

  • ピロリ菌の除菌治療を受けたことがある方
  • 胃の手術を受けたことがある方
  • 過去に名古屋市のピロリ菌検査を受けたことがある方
検査回数

対象年齢の間に1人1回まで

検査内容

問診、採血によるピロリ菌抗体検査

ロリ菌検査について

検査一覧
抗体測定

この検査は、人間が細菌と戦うために生成する抗体を検出する免疫反応を利用しています。血液や尿を通じてピロリ菌に対する抗体の存在を調べることができ、一般的に健康診断で行われることが多いです。

便中抗原測定

この検査では、糞便サンプル内にピロリ菌の抗原が存在するかどうかを検査します。この方法は、直接的にピロリ菌の成分を糞便から検出するため、感染の確認に有効です。

尿素呼気試験

ピロリ菌が生産するウレアーゼという酵素が、胃内の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する性質を利用した検査です。検査前に特定の尿素を含む薬を摂取し、その後に呼吸によって排出される二酸化炭素(13CO2)の濃度を比較することで、ピロリ菌の感染の有無を判断します。特に除菌治療後の効果を評価する際に使用されます。